これまで、発酵食品と大人の美容や健康効果についてご説明してきましたが、今回は子どもに対する発酵食品を用いた食育についてご紹介いたします。
清水紫織(神楽坂発酵美人堂店主)
発酵食品で腸内環境を整えることで、体の中から健康で輝ける美人になりましょうと言うメッセージを込め、神楽坂発酵美人堂を2013年にオープン。発酵食品の仕込み方講座を開催。より発酵の知識を深めようと、東京農業大学の醸造科に入学し、現在も勉強中。
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子どもの味覚を正しく育てるには?
腸内環境を整えることが、健やかな体と精神を作ることが分かっています。離乳食の時期から子どもに発酵食品を食べさせると、食材が持つ本来のうま味や甘味などを記憶させることができます。実際に私の第1子の食事には、積極的に発酵食品を取り入れました。そのためか、一番好きなメニューは、出汁をしっかり取ったお味噌汁です。また、夕食時に近所からいい香りがしてくると、どんな調味料を使って料理をしているかということを当てたりするんです。
子どもには成長に必要なミネラルなどの栄養素をしっかり摂らせることが心身の成長に一番必要だと思っています。発酵食品はミネラル分も豊富に含まれているだけでなく、日本古来から伝わる伝統食ですから、ここから学ぶことは食育にもつながると考えています。子どもにいい加減な食事をさせてはいけないな…と再認識し、きちんとした調味料を使うことで、子どもの正しい味覚が育つと私は思っています。
子どもにおすすめの発酵食品を使ったおやつ。
成長期の子どもには、”お菓子”ではなく、質の良い”おやつ”を食べさせたいと思っています。季節感のある食材で四季を感じ、白砂糖の代わりに発酵食品を用いた優しい甘味のおやつレシピをご紹介します。
サツマイモとリンゴの本みりん蜜煮 2人前
- サツマイモ 2本
- リンゴ 1個
- レーズン 大さじ1~お好みの量
- 甘酒 大さじ2
- 本みりん 大さじ2
- (お好みで黒糖)
①いちょう切りにしたリンゴと、1センチの厚さの輪切りにしたサツマイモを鍋に入れる。
②甘酒を加え鍋にフタをして焦げないように中火にかける。
③材料が柔らかくなったら本みりんを加え、アルコールが飛んだら出来上がり。甘味が足りない場合は、黒糖を加えてもよい。
フルーツ甘酒 イチゴ 2人前
- 甘酒 50g
- イチゴ 2~3個
- 水(もしくは豆乳、牛乳などでもOK) 30cc
材料を全てブレンダーにかけて混ぜ合わせれば、出来上がり。
「フルーツ甘酒」で使用する果物は、イチゴだけでなく旬のものを使い、季節ごとの味わいを楽しんでください。
成長期の子どもの舌と腸を育てるには、なるべく添加物のない食生活を送らせたいものです。そのため、お子さんと一緒に学べる講座や、キッズの味噌作り教室なども実施しています。
※記載内容は、取材対象者及び筆者の個人的な見解であり、特定の商品または発酵食品についての効果効用を保証するものではありません。