A. そのまま食べずに、調味料として使うなどの工夫を。
食品は発酵する過程で味や匂いが変わります。
その匂いや風味が食欲をそそる場合と、「臭い」と表現したくなるような独特のクセをもつ場合がありますが、その判断はあくまで個人の好みによるもの(※腐敗臭は除きます)。一説には、米を主食とする民族は米が炊けるときの硫黄系の匂いが好きで、パンを主食とする民族は香ばしい匂いや燻製の匂いを好む傾向があるとも言われています。
また、乳酸発酵でつくり出される酸味が苦手と感じる人もいるでしょう。
苦手な匂いや味の発酵食品は、少しの工夫を加えると食べやすくなります。
例えば、匂いにクセがあるチーズは、牛乳と合わせて料理に使ったり、無塩バターやクリームチーズと混ぜたりするとマイルドな味わいになります。リンゴや洋梨などの果物と合わせるとさっぱりと食べやすくなります。
発酵が進んで酸っぱくなったキムチや漬物は、炒め物やチャーハンの隠し味にしたり、おかゆや雑炊に添えてアクセントにしたり。
納豆には、ネギやしょうがなどの香味野菜や、だし汁、生卵などを入れると、納豆独特のクセを抑えられて食べやすくなります。また、梅やポン酢など酸性の食品と組み合わせると納豆の匂いを和らげることができます。ただし梅干しを入れる時は、塩分過多になりがちなのでしょうゆやタレは控えめに。
ポイントは自分が「おいしい」と思えるかどうか。自分の味覚に合わせて、無理なく楽しく発酵食品と付き合っていきましょう。
※記載内容は特定の商品または発酵食品についての効果効能を保証するものではありません。